普段何気なく使っている、
トイレットペーパーの歴史をご存知ですか?
トイレットペーパー誕生
―海外―
トイレットペーパーは、中国で最初に生産されたといわれています。当時は、皇帝用のものでした。
アメリカ合衆国の実業家、ジョセフ・カエティによって、トイレットペーパーが商品として登場しました。
この時、ペーパーは、1枚1枚のシートタイプで、全ての紙にカエティの名前が印刷されていました。 しかし、当時のトイレには古新聞、パンフレット等が置かれ、それでお尻を拭いていたため、カエティのトイレットペーパーはあまり売れなかったそうです。
1879年には、イギリスでトイレットペーパーが商品化されました。こちらはロールタイプで、ミシン目入りのものでした。しかし、ここでもトイレットペーパーは時代の波に乗れず、人気商品にはなりませんでした。
トイレットペーパーが一般化するのは、これから更に10年程かかります、1880年に入ってからのことです。
―日本―
トイレで紙を使う習慣は、ヨーロッパよりも日本の方が歴史が古いようです。トイレットペーパーは、古くは平安時代(794年〜1185年)だそうで、トイレの「紙置き台」のことが書かれたものが残っています。
昔は「ちゅうぎ」という木のへらを使ってから紙で拭くのが普通だったのですが、戦国時代に入ると、偉い人たちはちゅうぎを使わなくなりました。
我々一般人に普及するようになったのは、明治時代の中頃です。新聞の発行開始が紙の普及に活躍したそうです。
トイレットペーパーの普及
―海外―
1880年代に入ると、ヨーロッパやアメリカの大都市で公共道事業が進み、一般家庭にシャワーやトイレが作られるようになりました。当時最新の便器「一体成型台座つき便器」が製造販売されると、トイレットペーパーは一般の人に受け入れられるようになりました。
この時代にはアメリカのスコット兄弟(エドワードとクラレンス)が紙製品の世界で活躍しており、トイレットペーパーは今ではなくてはならない物となりました。
―日本―
日本では、トイレットペーパーが最初に求められたのは明治維新後で主にホテル、洋館で必要とされていましたが、当時はトイレットペーパーがなかったので、輸入していたそうです。
トイレットペーパー以前は、明治の中頃から長い間、古紙が原料のちり紙と、パルプから作られた京花紙(おとし紙)がトイレで使う紙として使われてきました。下水道工事が本格化した昭和30年前後から「汲み取り式」から「水洗式」へ「和式便器」から「洋式便器」へと変化し、それとともにちり紙メーカーがトイレットペーパーを作り始めました。
トイレットペーパーが日本でも製造されるようになったのは大正後期のことですが、今と違い吸水性が悪く溶けにくく、かたくて手でもんで使っていたそうです。
トイレットペーパー以前
―日本―
日本でトイレットペーパーが使用される以前、古くは直接手で拭いていたか植物の葉や海草などを使用していました。奈良時代に入ってから細い木の棒が使われるようになり、その後江戸時代までに「ちり紙」と呼ばれる紙が使用されるようになりました。
